「播州そろばん」久保田?によると現在の職人さんを除いて昭和の中盤のころから3人の名工が出ているという。
今回はこの3人の中の一人をアップしてみようと思う。
播州算盤・名工シリーズ③中塚義雄
播州の巨匠、中塚義雄氏の二代目が昭和30年代頃に製作されたです。初代中塚義雄氏は、明治39年(1906年)に加東郡大部村王子(現在の小野市王子町)で生まれ、昭和42年(1967年)に亡くなられた大正・昭和時代の名匠です。『そろばんの良さはね、手のひらで珠をこすると松風のような音を残しながらよく回る。そして、はじいた時、ピタリと珠が止まるんですよ」その奥義を極めたのは名人、中塚義雄をおいて、いまだにいないと言われている。こちらのそろばんは、その奥義を受け継ぎ襲名した二代 中塚義雄のです。中塚義雄の特徴は、珠を通す芯竹の工夫です。珠の穴の大きさ、わずかな角度差によって動きが微妙に変わる。少しでも大き過ぎると、はじいた時に動いて計算ができない。反対に固めでは動きにくく、その手加減が難しい。彼はそれまで研究を重ねてきた技術のすべてを集中し、何回も何回も失敗を重ねたある日、ついに手のひらでこするとくるくる回り、松風のような音を発し、はじくと無駄には動かない『松風そろばん』作りに成功する。「こんな商品が作れれば、どこにも負けないし、お客さんにも必ずわかってもらえる」と、その作品には必ず自分の名前を刻み、自信をもったそうです。
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